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レコード芸術 2006年9月号 新譜月評/再発売
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モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲全集 寺神戸亮 (Vn) S.クイケン (Vn・Va・指揮) ラ・プティット・バンド [デンオン (アリアーレ) COCQ84188〜90 ¥3150] |
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J.S.バッハ/ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ全集 寺神戸亮 (Vn) ヘンソトラ (Cemb) [デンオン (アリアーレ) COCQ84184〜5 ¥2520] |
◆草野次郎:推奨 [録音]=93点 寺神戸はバロック・ヴァイオリンという楽器の特徴をポジティヴに捉え、この楽器から発せられる音楽を過去の遺物ではなく人間の感情を豊かに表現するための音楽としてわれわれに提供している。バッハの6曲のソナタから、これほど美しく気品に満ちたカンタビーレと本来のリズムの躍動感が引き出された演奏も稀ではないだろうか。しなやかなボウイングが自然で感情に直結した音楽的起伏をつくり出している。6曲すべてがすばらしいが、特に緩徐楽章での、ゆったりとした旋律における表現は幽玄な雰囲気すらある。 |
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J.S.バッハ/ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全曲) 寺神戸亮 (Vn) [デンオン (アリアーレ) COCQ84182〜3 ¥2520] |
◆中村孝義:推奨 [録音]=93〜95点 別項のモーツァルトでは多少の不満も感じられた寺神戸だが、このバッハは実にすばらしい。彼自身の手になるライナー・ノーツを読んでいてもわかるが、バッハ、さらにはバロック音楽に対する深い理解と作品研究、さらには奏法研究などが並ではなく、またそれが、彼の高度の技術をもって実際の演奏として生きているところがなんともすばらしい。わが国にもこれほどの深さを持ったバッハ演奏、しかもピリオド楽器の世界で成し遂げる人が出てきたことは、日本人が西洋音楽をする上で大きな勇気を与えてくれる。 |