2006年 0920日(水) 無伴奏 ヴァイオリン&J.S.バッハ に寄せて  2006.08.23
     

    〜 コンサートマスターの風貌 〜 
      無伴奏 ヴァイオリン&J.S.バッハ
無伴奏ヴァイオリン演奏会 全6回 
     
   2006年 0920日(水)   第5回 寺神戸 亮  ラ・プティット・バンド、コンサートマスター
                                       バッハ・コレギウム・ジャパン、コンサートマスター

       浜離宮朝日ホール  19:00 開演 

         ◆ビーバー・・・・・・・パッサカリア ト短調 〜ロザリオのソナタ〜より
         ◆ビゼンデル・・・・・無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ イ短調
         ◆ロマン・・・・・・・・・無伴奏ヴァイオリンのためのアッサジオ 第5番 ハ長調
         ◆タルティーニ・・・・ソナタ 第20番 ホ短調
         ◆J.S.バッハ・・・・・・無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003


 前に「シャコンヌへの道」というタイトルでバッハ以前と同時代のドイツ系のヴァイオリン無伴曲を集めたプログラムをやったことがあります。

バルツァーに始まり、ヴェストホフ、ビーバー、ピゼンデル、テレマン、そして最後にバッハのシャコンヌを置くというもので、これはCDにもなりました。

今回はその中にも入っていたビーバーとピゼンデルから始め、さらに一歩時代を進めてバッハより少し後のヴァイオリンのヴィルトゥオーゾによる無伴奏曲を入れてバッハを中心とした前後の時代を俯瞰する、という形のプログラムです。

 バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ」の中でも最も叙情性が強くイタリア風アリアの様式でできた緩徐楽章を持ち、もちろんコレッリから来る自由な装飾のプレリュードに続く厳格で長大なフーガを持つ典型的な「教会ソナタ」であり、最終楽章やフーガに現れるエコー効果やナポリの6度の和音の多用など、イタリア様式を強く意識した「第2番」がメインですので、イタリアの巨匠タルティーニの晩年の無伴奏曲でその歌謡性を対比させてみました。

またスウェーデンのヴァイオリニスト、ルーマンのアッサジオはあまり演奏されることのない作品ですが、習作的なものや断片も含め20曲近くあり、その中からこれもイタリア・ナポリ派の影響が濃いと思われるハ短調を選びました。

 イタリアや、フランスのヴァイオリンのヴィルトゥオーゾの系譜はコレッリ、ヴィヴァルディに始まりロカテッリ、ジェミニアーニ、タルティーニ、ルクレール、ギユマンなどからパガニーニへと続くカプリースへの流れがあるのですが、それはまたの機会に譲るとして、今回は比較的古風な多楽章形式の「ソナタ」の形をとるものでまとめ、「教会ソナタ」の歴史と多様性を探訪し、最後に偉大なバッハの「教会ソナタ」第2番で締めくくります。

お楽しみいただければ幸いです。                   寺神戸 亮


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