イル・ガルデリーノ‘バック・ア・パック’公演   2006.05.01

イル・ガルデリーノ、バック・ア・パック公演

4月14日から17日までフランス西部、ニオール(Nior)の近くの町、サン・メクサン(St. Maixent) にてバック・ア・パック(Bach a Pacque イースターのバッハ)というフェスティヴァルが催され、ベルギーで僕がメンバーとなって活動しているグループ「イル・ガルデリーノ(Il Gardellino)」がメインのゲスト・グループとして招かれました。

現地のバロック・オーケストラ「メンザ・ソノーラ(Mensa Sonora)」との共演でのマニフィカトを含め計3回のコンサートをしました。

フェスティヴァルの最終コンサートはイル・ガルデリーノでバッハのソプラノ・ソロ・カンタータを2曲演奏しましたが、第202番「結婚カンタータ」の第3曲のアリアのオブリガートをヴィオラ・ダ・スパッラで演奏しました。

この曲はブライトコプフ版では「ファゴット」ということになっているのですが、ファゴットはもちろん、普通のチェロでも非常に演奏困難な曲として知られています。

これを五弦のヴィオロンチェロ・ダ・スパッラで演奏したのですが、まさにぴったり!演奏自体に無理はありませんし、効果も抜群でした。

ということは次のヴァイオリン・アリアをはさんでオーボエ・オブリガートのアリアも当然スパッラということになるのですが、今回は持ち替えが忙しくなりすぎるためチェロで演奏しました。

ちなみにスパッラを演奏した直後、短いレシタティーヴォをはさんでヴァイオリン・アリアを演奏したのですが、持ち替えにはほとんど何の支障も感じませんでした。むしろヴィオラからの持ち替えよりも違和感が少なかったぐらいです。たぶん、演奏ポジションが大きく違うため、まったく違う楽器として体が認識しているからではないでしょうか。

この音楽祭の名誉ゲストアーティストとしてシギスヴァルト・クイケン氏が招かれており、ヴィオロンチェロ・ダ・スパラによるバッハ、無伴奏チェロ組曲第1番〜第3番というこのたび僕が目白で演奏するのとまったく同じプログラムでのコンサートがありました。違うコンサートではありましたが、いみじくも「スパッラ競演」となりました。

写真は実は12日にベルギーのペール(Peer)で行われたコンサートの時のものです。このときはスパッラでヴィオラ・ダ・ガンバとオーボエ・ダモーレのためのシンフォニアの通奏低音と、フーガの技法第1曲の低音部を演奏しました。

 ところでソプラノ・カンタータのソロを歌ったカミーユ・プル(Camille Poul)さんはまだ24歳の若手。パリ音楽院のバロック歌唱科の1年生だそうです。確かなテクニックと明るいが柔らかい声の持ち主で、将来有望と見ました。

イル・ガルデリーノ、バック・ア・パック公演
  イル・ガルデリーノ、ベルギー公演
   
演奏会情報
 04月12日(水) イル・ガルデリーノ
   ベルギー公演
 04月14日(金)-17日(月) イル・ガルデリーノ
   フランス、フェスティヴァル‘バック・ア・パック’


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